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飯能市都市計画マスタープラン



都市づくりの理念・目標 「第4次飯能市総合振興計画」では、4つのまちづくりの基本理念を設定し、将来都市像

を「共に創る 人と緑かがやくまち」としています。 そして、将来都市像の実現のため、5つのまちづくりの基本目標を設定し、総合的・計画 的にまちづくりを推進することとしています。 本都市計画マスタープランでは、「第4次飯能市総合振興計画」における将来都市像、基 本理念、基本目標をふまえ、都市づくりの理念と目標を設定します。 1)都市づくりの理念 3つの都市づくりの理念を設定し、将来都市像の実現をめざします。 今後の都市づくりでは、市民一人ひとりが森林や清流を大切にして森林文化を育んでき た経験と知恵を生かし、人と自然が共存し調和する都市づくりをめざします。 また、人々の賑わいと市民同士や周辺都市との交流とが生まれ、就業機会が確保された、 市民が愛着と誇りを持てる、魅力と活力のある都市づくりをめざします。 さらに、都市づくりにとって重要な要素である地域に顕在・潜在している、自然、歴史、 文化などの資源を大切にし、地域の個性が生かされる都市づくりをめざします。 2)都市づくりの目標 5つの都市づくりの目標を設定し、都市づくりの理念の実現を進めます。 都市的土地利用や自然的土地利用を計画的に推進し、環境保全、環境負荷の低減、地域 に合った景観づくりなどを行うことにより、環境と共生する都市づくりを進めます。 地域の特性を生かした農林業の振興、工業の振興、活気あふれる商業の振興などのため の基盤整備を行うことにより、産業を支える都市づくりを進めます。 公共交通機関の充実と利用促進、暮らしを支え、交流の場となる中心市街地の活性化、 地域内の連携強化を図る幹線道路ネットワークの形成、観光資源の利活用と広域的観光ル ートの形成などにより、賑わいや交流が生まれる都市づくりを進めます。 上下水道、うるおいのある住環境、水辺環境などの整備や地域の情報通信網の充実促進 などを図ることにより、快適な生活環境の整った都市づくりを進めます。 子ども、高齢者、障害者など市民のだれでも安全安心な生活が確保され、住民一人ひと りを大切にする、人にやさしい都市づくりを進めます。

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第2章 全体構想

<将来都市像>

共に創る

人と緑かがやくまち

<まちづくり基本理念> 1 2 3 4

自然環境の保全と活用 都市の魅力と活力の創造 市民参画と協働の推進 自立した都市づくり

<まちづくり基本目標> 1 2 3 4 5

豊かな自然と共生する環境にやさしいまち 安心して暮らせる福祉と健康のまち 心豊かで創造性あふれる人と文化が育つまち 賑わいと活力を創造するまち 協働による自主・自立のまち (第4次飯能市総合振興計画)

都市づくりの理念

■人と自然が調和する都市の創出 森林や清流の持つ機能を大切にし、

都市づくりの目標

■自然環境と共生を育む都市づくり 計画的な土地利用の推進、環境保全対策の充 実、環境負荷の低減、地域に合った景観づくり などにより、自然環境と共生する都市づくりを

森林文化を育み、人と自然が調和した うるおい豊かな都市づくりをめざし

進めます。

ます。

■地域特性を生かした産業を支える都市づくり ■魅力と活力のある都市の創出 賑わいと交流とが生まれ、市民が愛

地域の特性を生かした農林業の振興、工業の 振興、活気あふれる商業の振興、地域の資源を 活用した観光の振興などを支える都市づくり

着と誇りを持てる、魅力と活力のある 都市づくりをめざします。 ■地域の個性が生かされる都市の創出

を進めます。 ■賑わいと交流が生まれる都市づくり 公共交通機関の充実、暮らしを支え、交流の

地域に顕在・潜在する自然、歴史、 文化などの資源を大切にし、地域の個

場となる中心市街地の活性化、地域内の連携強 化を図る道路ネットワーク及び観光資源の利

性が生かされる都市づくりをめざし ます。

活用と広域的観光ルートの形成などにより、賑 わいや交流が生まれる都市づくりを進めます。 ■快適な暮しのある都市づくり 上下水道、うるおいのある住環境、水辺環境 などの整備や地域の情報通信網の充実促進な どにより、快適な生活環境の整った都市づくり を進めます。 ■人にやさしい安全安心な都市づくり 災害に強く、子ども、高齢者、障害者などだ れもが安全・安心に生活できる交通環境や医 療・福祉、教育環境などが整った、人にやさし い都市づくりを進めます。

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飯能市都市計画マスタープラン



将来都市構造 産業、居住などの都市活動や地域に顕在・潜在する特性、素材を生かし、憩い、楽しむた

めの重要な場所となる「拠点」づくりと、周辺都市及び市内地域間を連携し、都市活動や観 光レクリエーション活動を支える柱となる「ネットワーク」づくりにより、将来の都市構造 の形成を図ります。 1)拠点づくり (1)都市拠点 ○都市活動、生活の中心として多くの市民が利用し、また来訪者の玄関口となっている飯 能駅及び東飯能駅周辺を「都市拠点」として位置づけ、商業・業務機能など都市機能の 集積を図ります。 (2)生活拠点 ○道路交通のネットワークにより相互連携し、地域での生活の中心となる場を「生活拠点」 として位置づけ、生活の利便性を向上し、良好な生活環境の形成を図ります。 (3)産業拠点 ○農業環境や居住環境と調和がとれ、産業全体の活性化につながるような施設・企業の立 地をめざす拠点を「産業拠点」として位置づけ、産業集積を図ります。 (4)水と緑のレクリエーション拠点 ○水と緑を楽しみ、観光・レクリエーションの中心となる場を「水と緑のレクリエーショ ン拠点」として位置づけ、地域資源を生かしたまちづくりのための拠点形成を図ります。 2)ネットワークづくり (1)都市軸 ○周辺都市間やICなどを結ぶ一般国道 299 号・主要地方道青梅秩父線・主要地方道飯能 下名栗線沿道及び市街地の骨格を形成する主要地方道青梅飯能線・都市計画道路阿須小 久保線・一般県道二本木飯能線・一般県道富岡入間線沿道などを「都市軸」として位置 づけ、物流のみならず、観光・レクリエーションなどの交流を促す新たな軸となるよう 機能強化を図ります。 (2)地域連携軸 ○市内各地域及び市域周辺を結び、日常の生活を支え、観光・レクリエーションルートと しても重要となる、主要地方道秩父上名栗線、主要地方道越生長沢線、一般県道南川上 名栗線、一般県道原市場下成木線、一般県道南飯能線などを「地域連携軸」として位置 づけ、地域間の交流を促す新たな軸となるよう機能強化を図ります。

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第2章 全体構想

(3)水と緑の軸 ①グリーンライン ○都市軸、地域連携軸とネットワークし、山間地域における観光・レクリエーション活動 の主要なルートとなる軸を「グリーンライン」と位置づけ、観光・レクリエーションな どの交流を促す新たな軸となるよう形成を図ります。 ②グリーンベルト ○市街地を取り囲み、身近な緑を感じる背景となる丘陵地を「グリーンベルト」として位 置づけ、自然環境の保全を図るとともに、身近なレクリエーション活動の新たな軸とな るよう形成を図ります。

将来都市構造図 N

都市拠点 生活拠点

吾野地区

水と緑のレクリエーション拠点 産業拠点 東吾野地区

名栗地区

原市場地区

精明地区

飯能地区

南高麗地区 加治地区

地区界 行政区域 都市軸

水と緑の軸(グリーンライン)

地域連携軸

水と緑の軸(グリーンベルト)

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飯能市都市計画マスタープラン



土地利用の方針

1)市全体の土地利用方針 自然との共生を基本とした土地利用の規制・誘導を図りつつ、地域特性を生かした土地 利用をめざします。 (1)市街地ゾーン ○商業・業務施設の立地を促進し、都市活動を支える利便性の高い地域として土地利用を 図り、必要な規制・誘導を行います。 ○緑豊かでうるおいのある市街地環境の保全を図るとともに、新たな定住を促進する、暮 らしやすい市街地環境が形成されるよう、適切な土地利用を図ります。 ○既成市街地東部などの工業団地は、企業の継続的立地を維持するとともに安定した就業 の場の確保を図るため、立地の優位性を生かした新たな工業地の形成を図ります。 (2)田園ゾーン ○田や畑などの優良農地を保全し、農業生産機能の向上を図るとともに、農地を市民が親 しめる緑地空間と位置づけ、農業体験、環境教育の場としての利用を促進します。 ○幹線道路沿道や地域内に分散する集落地は、スプロール開発を抑制し、生垣や平地林な どの景観を生かした、ゆとりある居住環境を形成します。 (3)丘陵ゾーン ○天覧山周辺をはじめとして、優れた自然の風景地、良好な自然環境を形成している市街 地周辺の丘陵地の保全を図ります。 ○緑地の有する公益的機能や自然環境の特性をふまえつつ、その保全・整備を図るととも に、自然体験や環境学習など自然とのふれあいの場としての利用を促進します。 (4)山間沿道ゾーン ○一般国道 299 号、主要県道などの幹線道路沿道は、産業施設やサービス施設の適切な立 地促進により、豊かな自然環境と調和し、産業振興にも寄与する土地利用を図ります。 ○沿道集落後背地では、優良な農地の保全と活用を図るとともに、生活道路や幹線道路の バイパスとなる道路整備を行うなど、安全で便利な生活環境づくりを進めます。 (5)森林ゾーン ○入間川、高麗川の上流区域として、地域固有の景観や生態系を形成している自然環境、 エコツーリズムを支える森林資源や清らかな流れを映す清流の保全を図りつつ、市民や 来訪者が自然と親しみ、交流ができる場として充実を図ります。 ○山村集落地は、居住に必要な生活道路などの環境整備を進めるとともに、自然環境に恵 まれた生活文化を生かし、魅力ある居住地となるよう土地利用を図ります。 ○西川材の生産の場として生産環境の整備を図るとともに、国土保全や水源かん養などの 森林機能を有し、森林文化を育む自然環境として保全を図ります。

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第2章 全体構想

土地利用方針図



市街地ゾーン

山間沿道ゾーン

幹線道路

田園ゾーン

森林ゾーン

鉄道

丘陵ゾーン

河川

行政区域

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飯能市都市計画マスタープラン

2)市街地及び周辺地域の土地利用方針 (1)中心市街地ゾーン ○土地の高度利用による商業・業務機能の集積や都市型住宅の立地を促進し、賑わいと活 気のある市街地の形成及び定住を促す利便性の高い居住環境の形成を図ります。 ○飯能駅、東飯能駅を核として商業施設や集客施設の立地を促進し、中心商業の活性化を 支える商業環境の形成を進めます。 ○飯能らしさを感じ、賑わいあふれる地域の形成をめざし、文化的に価値の高い建物の保 存・活用、西川材を生かしたまちなみや歩いて楽しい商店街の形成を進めます。 (2)一般市街地ゾーン ①商業地 ○市民生活に身近な商店街の充実や店舗併用住宅などの立地の促進により、暮らしやすい 商業環境の維持・形成を図ります。 ②住宅地 ○生活道路や下水道の整備が遅れている既成市街地は、土地区画整理事業などにより、基 盤整備を推進し、良好な住宅地の形成を図ります。 ○住宅地内に残る農地の保全・活用を図り、菜園などが身近に楽しめる住環境の形成を図 るとともに、今後開発が進む丘陵地の住宅地整備においては、自然環境に配慮した土地 利用を進めます。 ○工場などが混在する住宅地では、工場緑化などを促進し、居住環境が良好に保たれる住 宅地の形成を図ります。 ③工業地 ○市街地東部など既存企業が立地している工業地は、企業の継続的立地を図ります。 ○立地の優位性を生かして企業誘致を促進するとともに、後背地の自然環境を保全しつつ、 新たな工業地の形成を図ります。 (3)産業拠点 ○圏央道狭山日高IC周辺は、農業環境と工業の調和がとれた良好な環境の中で企業が集 積する、産業拠点として形成を図ります。 ○飯能大河原地区は、新たな産業施設の立地を図る産業拠点として位置づけ、周辺の環境 に配慮した産業振興を支える業務用施設用地としての土地利用を進めます。 (4)幹線道路沿道 ○一般国道 299 号バイパス沿道は、適正な規模の商業・サービス施設を適正な立地に誘導 し、円滑な交通処理が可能な市街地の形成を図ります。 ○各県道などの幹線道路沿道については、自然環境に配慮しつつ、地域の実情に応じて、 企業立地や観光施設などの誘導を図る土地利用を促進します。

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第2章 全体構想

市街地及び周辺地域の土地利用方針図 N

産業拠点 中心市街地ゾーン

一般市街地ゾーン

市街地幹線道路

田園ゾーン

丘陵ゾーン

その他幹線道路

鉄道

河川

行政区域

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飯能市都市計画マスタープラン



交通体系の方針

1)公共交通の方針 (1)公共交通機関の多様化とネットワーク化 ○高齢者など交通弱者をはじめ、住民の日常生活の利便性を確保するため、事業者との連 携により、市民の足となる既存の鉄道・バスなどの充実を図り、二酸化炭素などの軽減 にも有効な公共交通機関のネットワーク化を推進します。 ○鉄道、バスなどの交通網の充実と合わせ、基本路線外でも利用者の呼び出しに応じて一 定地区内を運行する、デマンド交通などの新たな交通システムの構築を図り、様々な市 民ニーズに対応した総合的な公共交通体系の形成をめざします。 (2)鉄道の利便性の向上 ○市の玄関口として、また、来訪者などへの情報空間としてJR及び西武鉄道各駅の利便 性の向上を促進します。 ○山間地域の各駅のバリアフリー化などにより、だれにもやさしい交通施設となるよう整 備を促進します。 ○JR八高線と西武線の相互乗入れやJR八高線の複線化とともに、山間地域を走る西武 線の運行ダイヤの充実を促進し、鉄道の利便性向上を図ります。 ○駅前広場、駐車場、駐輪場などを確保し、駅利用の利便性向上を図ります。 (3)バス交通網の充実 ○市街地と山間地域を結ぶ既存バス路線の維持・確保と利便性の向上を図ります。 ○特色ある施設が立地している各地区の拠点を結ぶ交通機関の検討を進め、拠点施設を循 環する交通網の形成を図ります。 ○公共施設を利用しやすい交通網の充実を図り、住民の交流や連携を円滑にする交通環境 を形成します。 ○事業者と行政が協働し、路線バス・福祉循環バス・スクールバス・ゴルフ場バスなど、 目的の異なる交通手段の多様な運営方法の検討を進め、利用しやすい交通機関となるよ う努めます。

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第2章 全体構想

2)道路交通の方針 都市の骨格形成、土地利用の誘導、居住環境の形成など、都市機能の充実・強化を図る 幹線道路網整備の基本方針を設定します。 (1)広域交通に対応した幹線道路の整備 ○埼玉県を東西に横断し、流通の柱として、また、広域的な交流を実現する首都圏中央連 絡自動車道狭山日高IC及び青梅ICと市内地区間の連携を強化し、各地区からのアク セス性を向上する幹線道路のネットワークの形成を図ります。 (2)交通需要に対応した幹線道路の整備 ○飯能市の中心市街地に集中する一般国道及び主要な県道の交通混雑を緩和し、市街地の 交通の円滑化を図るため、南北方向を結ぶ道路網の強化を図ります。 ○観光シーズンにおける交通渋滞を解消し、観光利用の交通が円滑になるよう、入間川右 岸道路の整備や一般国道及び主要な県道のバイパス整備を促進します。 ○長期的な視野に立って、社会経済情勢の変化や需要などに対応する都市計画道路網の総 合的なネットワークの形成を図ります。 (3)市街地の交通を円滑に処理する幹線道路の整備 ○主要な都市計画道路を中心に、市街地及び周辺において幹線的な役割を果たす道路を市 街地幹線道路として位置づけ、安全性とともに、うるおいと快適性を備えた道路として 整備を進めます。 ○中心部を迂回する環状道路網の整備を進め、市街地の円滑な交通環境が形成された道路 交通体系の確立を図ります。 (4)市内各地区を結ぶ道路交通網の整備 ○市内各地区の生活拠点を結び、施設利用や住民の交流・連携を円滑にする道路ネットワ ークの確立を図ります。 ○名栗地区と吾野・東吾野地区を結び、名栗地区から西武線の利用を円滑にする道路やバ ス交通を可能とする道路などの改良・整備促進を図り、市民に便利で安全な道路ネット ワークの形成をめざします。 (5)交通処理機能に応じた幹線道路の整備 ○様々な交通流動に対する交通処理機能に応じた、一般国道、主要地方道・一般県道及び 都市計画道路などを基本とする幹線道路ネットワークの形成を図ります。 ○市内における幹線道路は、都市間幹線道路、地域間幹線道路、地区幹線道路で構成する ものとし、それぞれの機能に応じた整備を進めます。

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飯能市都市計画マスタープラン

3)幹線道路整備の方針 (1)都市間幹線道路 都市間幹線道路は、周辺都市間交通や通過交通などの比較的長い距離の交通を大量に 処理し、広域観光のルートとなる道路で、以下の道路を位置づけ、整備を促進します。 ○一般国道 299 号 ○主要地方道飯能下名栗線 ○主要地方道青梅秩父線 ○主要地方道青梅飯能線 ○(仮)市街地南北幹線(主要地方道飯能寄居線 都市計画道路阿須小久保線) ○一般県道馬引沢飯能線 ○一般県道富岡入間線 ○一般県道下畑軍畑線 ○一般県道二本木飯能線 ○一般県道日高狭山線

(2)地域間幹線道路 地域間幹線道路は、都市間幹線道路を有機的に結ぶとともに、市内及び市域周辺の各 地域をネットワークし、また、災害時の迂回ルートや観光ルートとなる道路で、以下の 道路を位置づけ、整備を促進します。 ○主要地方道秩父上名栗線 ○主要地方道越生長沢線 ○一般県道南川上名栗線 ○一般県道原市場下成木線 ○(仮)原市場中央線(一般県道南飯能線 市道第 5 地区 1-2 号線 林道双沢線 林道子の山線) ○(仮)原市場吾野線(市道第 5 地区 7-2 号線 林道平坂飛村線 林道吾野飛村線 市道第 7 地区 22 号線) ○(仮)南高麗飯能線(市道第 4 地区 3-2 号線 市道第 4 地区 23 号線 市道第 1 地区 668 号線) ○林道原市場名栗線 ○林道長尾坂野口入線 ○市道第 5 地区 4 号線 ○市道第 1 地区 5 号線 ○奥武蔵グリーンライン(林道奥武蔵 1 号線 林道奥武蔵 2 号線) ○(仮)正丸峠グリーンライン(市道第 7 地区 460 号線 市道第 8 地区 129 号線 林道刈場坂線) ○(仮)名栗グリーンライン(市道第 8 地区 3 号線 林道広河原逆川線) ○市道第 1 地区 2235 号線 ○入間川右岸道路(市道第 1 地区 3 号線 市道第 4 地区 4 号線 市道第 4 地区 20 号線 市道第 4 地区 2-1 号線)

(3)地区幹線道路 地区幹線道路は、地区内の主要な集落地間を結ぶ道路で、主な路線は以下の通りです。 ○市道第 4 地区 4 号線 ○市道第 6 地区 4 号線 ○市道第 8 地区 2 号線

○市道第 5 地区 5 号線 ○市道第 7 地区 3 号線 ○市道第 8 地区 5 号線

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第2章 全体構想

幹線道路整備方針図



⑬ ⑫

② ① 3

③ 1 ⑤









10

⑩ ⑪

6

2 ⑦ ④

⑯ 5 4

9

8

7 ⑮

都市間幹線道路

地区幹線道路

地域間幹線道路

行政区域

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

都市間幹線道路 一般国道 299 号 主要地方道飯能下名栗線 主要地方道青梅秩父線 主要地方道青梅飯能線 (仮)市街地南北幹線 一般県道馬引沢飯能線 一般県道富岡入間線 一般県道下畑軍畑線 一般県道二本木飯能線 一般県道日高狭山線

青梅IC

① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ ⑬ ⑭ ⑮ ⑯

地域間幹線道路 主要地方道秩父上名栗線 主要地方道越生長沢線 一般県道南川上名栗線 一般県道原市場下成木線 (仮)原市場中央線 (仮)原市場吾野線 (仮)南高麗飯能線 林道原市場名栗線 林道長尾坂野口入線 市道第 5 地区 4 号線 市道第 1 地区 5 号線 奥武蔵グリーンライン (仮)正丸峠グリーンライン (仮)名栗グリーンライン 市道第 1 地区 2235 号線 入間川右岸道路

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狭山日高   IC

飯能市都市計画マスタープラン

4)市街地及び周辺地域の幹線道路等整備の方針 (1)市街地幹線道路 ①安全で安心な道路の整備 ○歩車分離により、高齢者などに配慮し、だれもが安全に通行できる幹線道路の整備を進 めます。 ○火災の延焼を防止し、緊急車両や避難時のルートとなる幹線道路の整備を進めます。 ○災害時の迂回ルートとなる幹線道路の整備を進めます。 ②快適な道路空間の創出 ○まちのシンボルとなる駅前道路の整備や景観に配慮した道路の整備など、まちなみを支 える、美しく快適な道路空間の創出に努めます。 ○駅へアクセスする主要道路は、電線の地中化や街路樹、街路灯などの設置、広告・看板 類及び路上占用物など道路内諸施設の統一により、中心市街地にふさわしい道路空間を 創出します。 ○中心市街地においては、親しみを感じ、歩いて楽しい魅力あふれた道路空間の創出を図 ります。 ○ポケットパークなどの設置により、憩いとうるおいのある道路空間の創出に努めます。 (2)駅前交通広場等 ○飯能駅及び東飯能駅の駅前交通広場は、市民や観光客などの利用や路線バスなどの運行 が円滑になるよう、適切な維持管理を行います。 ○地域の玄関となる元加治駅前は、通勤通学、日常の買物などの利用が円滑にできるよう 駅前交通広場の整備を進めます。 ○山間地域の各駅前は、駅前広場、駐車場、駐輪場などを確保し、駅利用の利便性向上を 図ります。 (3)歩行者・自転車道路 ○市街地における交通手段の柱として徒歩と自転車利用を位置づけ、安全で快適に利用で きる歩行者系空間の整備を図ります。 ○都市計画道路の歩道や入間川の河川沿いなどを活用し、主な公園や公共公益施設をネッ トワークする歩行者・自転車のための空間の確保を図ります。 ○商店街や市街地周辺の観光資源を結び、回遊性のある市街地観光ルートとなる歩行者・ 自転車ネットワークの形成を図ります。

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第2章 全体構想

市街地及び周辺地域の幹線道路整備方針図 N



3

15





2 ⑮

⑧ ②

5

10

8



7

6

1

9



④ ⑭



16 ⑥

4 ⑦

12

17

⑤ 13

11 ③

14

18 19

鉄道 一般市街地ゾーン

市街地幹線道路(都市計画道路)

行政区域

市街地幹線道路(その他) その他幹線道路

番号 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19

市街地幹線道路(都市計画道路) 3・4・1 東飯能駅東口駅前通り線 3・4・2 阿須小久保線 3・4・3 青木大久田線(一般国道 299 号) 3・4・5 久下六道線(一般国道 299 号) 3・5・6 中央通り岩根橋線 3・5・7 飯能駅前通り線 3・6・8 双柳中居線 3・6・9 前田通り中居線 3・6・10 川寺上野線 3・3・11 飯能所沢線(一般国道 299 号) 3・4・12 飯能駅南口駅前通り線 3・4・13 飯能南台大河原線 3・5・15 双柳岩沢線 3・5・16 川寺岩沢線 3・6・17 大河原永田線 3・5・20 東原巽原線 3・5・21 巽原滝ノ上線 3・4・22 元加治駅北口駅前通り線 3・4・23 元加治駅南口駅前通り線

番号 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ⑪ ⑫ ⑬ ⑭ ⑮

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市街地幹線道路(その他) 主要地方道青梅飯能線 主要地方道飯能下名栗線 一般県道二本木飯能線 一般県道馬引沢飯能線 (仮)市道笠縫線 入間川右岸道路 市道第 1 地区 8 号線 市道第 1 地区 4 号線 市道第 1 地区 2964-1 号線 市道第 1 地区 2963 号線 市道第 1 地区 1797-2 号線 市道第 1 地区 2687 号線 市道第 1 地区 5 号線 (仮)市道双柳小学校通り線 (仮)飯能大河原線

飯能市都市計画マスタープラン



水と緑の都市づくりの方針

1)基本方針 森林、河川、農地など貴重な自然資源に恵まれた都市環境の特性をふまえ、水辺環境の 保全や水辺空間の創出、森林をはじめとする緑の保全や創出、活用を図るとともに、水と 緑のネットワーク化を図り、環境と共生する都市づくりをめざします。 2)水と緑の方針 (1)清流の保全と水辺空間の創出 ○下水道計画区域における公共下水道の整備や下水道計画区域外での合併処理浄化槽の 設置促進など、地域の状況に応じた排水処理により水質汚濁を防止し、河川・湖沼・水 路などの多様な水辺環境の保全を図ります。 ○森林の水源かん養機能の向上などにより水源を確保し、河川の生物の棲息環境を保全し、 生態系に配慮した水辺環境の創出を図ります。 ○入間川、高麗川をはじめとする水辺は、魚とりや川遊びなどの子どもたちの遊び場とな り、市民が自然とふれあうことのできる親水空間として整備を進めます。 (2)森林等緑の保全とレクリエーション空間の創出 ○西川材生産の場として、間伐などにより森林整備を行うとともに、国土の保全や水源か ん養、大気の浄化など環境保全機能を有する森林の維持、保全を図ります。 ○幹線道路沿道は広葉樹化を進め、四季を感じる自然環境を創出するとともに、自然を生 かしたレクリエーション空間の整備を図ります。 ○丘陵地及び平地の緑の保全を図るとともに、市民及び来訪者のレクリエーションの場と して活用し、身近な緑とふれあえる空間を創出します。 ○地域に分散する集落地における日常のレクリエーションの場、コミュニケーションの場 として、公園・広場などの整備を推進します。 (3)水と緑のレクリエーション拠点の形成 ○水と緑を楽しみ、観光・レクリエーションの中心となる場を「水と緑のレクリエーショ ン拠点」として位置づけ、自然環境を保全しつつ、地域資源を生かした拠点形成を図り ます。 ○水と緑のレクリエーション拠点は、飯能河原・天覧山周辺、宮沢湖周辺、阿須運動公園 周辺、赤根ヶ峠周辺、あじさい館周辺、ふれあい農園周辺、原市場中学校周辺、名栗湖 周辺とし、それぞれの地域特性を生かした空間の創出を図ります。 (4)水と緑のネットワークの形成 ○清流や森林環境を楽しむ水辺空間やレクリエーション空間と中心市街地や各地区を結 ぶ水と緑のネットワークの形成を図ります。 ○ハイキングなどを楽しむ散策ルートのネットワーク化を図り、多様なコースを周遊でき る環境の形成を図ります。

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第2章 全体構想

水と緑の都市づくり方針図



水と緑のレクリエーション拠点

市街地ゾーン

山間沿道ゾーン

幹線道路

田園ゾーン

森林ゾーン

鉄道

丘陵ゾーン

河川

行政区域

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飯能市都市計画マスタープラン

3)市街地及び周辺地域の水と緑の方針 (1)都市公園等の整備 ①都市公園 ○街区公園・近隣公園・地区公園は、公園の種類、機能に応じた体系的な整備を図るとと もに、各地区市街地の利用圏域に配慮してバランスのある配置・整備を進めます。 ○スポーツ・レクリエーションの場として市民に利用されている阿須運動公園は、利便性 を向上し、快適に利用できるよう、適切な管理を行います。 ②都市緑地 ○緑や子どもたちの遊び場が少ない市街地及び周辺には、新たな広場や緑地などを整備し、 身近なレクリエーション空間の確保を図ります。 ○美杉台緑地や岩沢運動公園の適切な管理を行うとともに、丘陵斜面地や河川空間を活用 して、都市緑地や緑道の計画的な整備を進めます。 ③遊歩道等 ○飯能河原から下流の入間川沿いに、サイクリングロードの整備を促進し、市街地を含め 水と緑を楽しむネットワークの形成を図ります。 ○入間川・成木川は、魚やホタルが棲息できる水辺環境を創出し、河川沿いに遊歩道の整 備を進めます。 (2)緑豊かな市街地環境の形成 ○幹線道路や駅前広場、公共施設などの緑化を推進し、うるおいのある市街地環境の形成 を図ります。 ○公共空地やポケットパーク、住宅地内の緑化を推進するとともに、生垣の設置・普及を 促進し、緑あふれる市街地の形成を図ります。 ○工業団地や住宅地などの開発に際しては、充分な緑地の確保が図られるよう、積極的な 誘導、促進を図ります。 (3)水辺、緑地の保全と活用 ○飯能河原・天覧山周辺は、市街地に隣接し観光名所が多く点在するため、その立地特性 を生かし、水と緑の拠点として整備を進めます。 ○宮沢湖周辺は、自然環境の保全を図りつつ、水辺のレクリエーション空間や環境学習の 体験の場、市民の憩いの場となる水と緑の拠点として充実を図ります。 ○あけぼの子どもの森公園周辺は、後背の阿須丘陵(加治丘陵)の散策ルートを充実して 周遊性の向上を図り、市民及び来訪者が交流し楽しめる環境を形成します。 ○大河原地区に隣接する赤根ヶ峠周辺は、産業系市街地の周辺に位置する緑地として保全 を図るとともに、市有林などを生かして、住民や就業者が自然の中で楽しめるレクリエ ーションの場として整備を進めます。

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第2章 全体構想

水と緑の市街地及び周辺地域づくり方針図



近隣公園 地区公園 運動公園 遊歩道

水と緑のレクリエーション拠点 中心市街地ゾーン

一般市街地ゾーン

市街地幹線道路

田園ゾーン

丘陵ゾーン

その他幹線道路

鉄道

河川

行政区域

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飯能市都市計画マスタープラン



景観に配慮した都市づくりの方針

1)基本方針 訪れる人々が富士山などの見晴らしを楽しむ眺望点の確保や美しいやまなみ、ふるさと を感じる農村風景、歴史を感じさせるまちなみなどの保全・創出を図り、地域特性に応じ た景観形成の展開を図ります。 2)景観づくりの方針 (1)森林、清流に親しむ自然景観の保全・創出 ○四季折々の風情や「森の癒し」を身近に感じる森林景観の整備・保全を図り、自然風土 を大切にした景観の形成を図ります。 ○入間川・高麗川をはじめとする河川、湖沼、水路などのほか、湧水や身近な沢の清流の 保全を図り、うるおいややすらぎを感じる水辺景観の形成を図ります。 (2)地域の個性を感じる美しい景観の保全・創出 ○中心市街地の商業業務地、近隣商業地、住宅地、工業地、幹線道路沿道などそれぞれの 市街地特性に応じた景観形成を図ります。 ○市街地を取り囲み、まちなみの背景となっている丘陵地の景観を保全し、豊かな自然を 身近に感じさせる市街地景観の創出を図ります。 ○西川材をはじめとする森林資源を活用し、まちなみに木のぬくもりや地域の個性を感じ る景観の形成を図ります。 (3)ふるさとを感じる郷土景観の保全・創出 ○集落や屋敷林、水路、平地林などが広がり、昔ながらの農村風景が残る地域を保全する とともに、農村風景と調和する休耕地などの修景により、田園景観の創出を図ります。 ○山里の風景を大切にし、沿道の背景となる谷津田の保全、復元や里山の稀少植物などを 保存、活用し、里山景観の形成を図ります。 ○水源原生林の保全と景観間伐を促進し、整備された明るく、美しい山林風景を創出する とともに、広葉樹の植樹などにより、四季を感じる森林景観の形成を図ります。 (4)歴史・文化を感じる景観の保全・創出 ○周辺の景観に歴史的雰囲気を与えている社寺・史跡・記念物や、歴史的建造物などの保 全を図りつつ、歴史・文化を感じる景観の形成を図ります。 ○歴史性や文化性を醸し出す、地域資源と一体になった周辺環境を保全し、市民が誇りを 感じる景観の形成を図ります。 ○秩父街道、名栗街道など旧街道のたたずまいを創出するとともに、旧吾野宿の歴史的な まちなみや吾野地区の木造公共建築物を保全し、歴史を感じる景観形成を図ります。 ○先人たちが思いを込めて置いた道端の石仏や石塔・道標などの歴史的遺産を保全しなが ら、街道の景観形成を図ります。

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第2章 全体構想

景観に配慮した都市づくりの方針図 N

旧北川小学校

歴史的建造物立地エリア 旧南川小学校

旧吾野宿

市街地ゾーン

山間沿道ゾーン

幹線道路

田園ゾーン

森林ゾーン

鉄道

丘陵ゾーン

河川

行政区域

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飯能市都市計画マスタープラン

3)市街地及び周辺地域の景観づくりの方針 (1)中心市街地ゾーン ○飯能市の玄関口にふさわしい顔づくりを進めるとともに、風格と賑わいのある中心商業 地としての景観形成を図ります。 ○快適に買物ができる商業環境の形成を図るとともに、路地空間を活用し、歩いて楽しい まちなみ形成を推進します。 ○駅前通りなど主要な道路沿道は、意匠、形態、色彩、素材など建物相互の調和のとれた まちなみの形成を図ります。 ○飯能大通りを中心として点在する歴史的な建物の保全を図りつつ、これらの建物と調和 する建物の立地を誘導し、歴史や文化を感じるまちなみの形成を図ります。 (2)一般市街地ゾーン ○市街地の形態に応じて、建築物の高さや用途、敷地規模、広告物などの規制・誘導を促 進し、秩序あるまちなみの形成を図ります。 ○親しみのある店舗づくりや植樹、ベンチの設置などによる憩いの空間の確保により、な じみを感じる身近な商店街のまちなみ形成を図ります。 ○オープンスペースの確保や生垣、板塀などの設置を促進し、ゆとりと落ち着きのある住 宅地景観の形成を図ります。 ○美杉台・永田台通りなど樹木が美しい、計画的に整備された住宅地景観を保存し、緑豊 かでうるおいのあるまちなみ形成を図ります。 ○緑豊かな工業地となるよう、敷地内の植栽などを促進するとともに、景観に配慮した工 場などの立地を誘導し、周辺と調和する工業地景観の形成を図ります。 (3)幹線道路沿道 ○路線毎の統一性のある植栽などにより、特色のある沿道景観の形成を図ります。 ○沿道に立地する大規模建物や広告、看板類の意匠、形態、大きさ、色彩などに統一性の ある、周辺環境と調和した沿道景観の形成を図ります。 (4)市街地周辺 ○飯能河原・吾妻峡をはじめとする入間川や成木川の桜や樹林の景観を保全し、水辺の自 然に親しみ、うるおいのある水辺景観の創出を図ります。 ○天覧山周辺は、中心市街地から身近に見える眺望景観として保全を図るとともに、能仁 寺や智観寺をはじめとする歴史を感じる景観として保全、創出を図ります。 ○宮沢湖周辺の水と緑の景観を保全し、水辺を楽しむウォーターフロントとして景観形成 を図ります。 ○あけぼの子どもの森公園及び後背の阿須丘陵(加治丘陵)は、市街地から眺望される景 観として保全するとともに、入間川と一体となった、市民・来訪者が楽しめる水と緑の 景観ゾーンとして形成を図ります。

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第2章 全体構想

景観に配慮した市街地及び周辺地域づくり方針図



産業拠点

歴史的建造物立地エリア

中心市街地ゾーン

一般市街地ゾーン

市街地幹線道路

田園ゾーン

丘陵ゾーン

その他幹線道路

鉄道

河川

行政区域

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飯能市都市計画マスタープラン



安全安心な都市づくりの方針

1)基本方針 火災や水害、地震によるがけ崩れなどの災害に強い安全な都市づくりを進めるとともに、 防犯に配慮し、だれもが生活しやすい環境づくりを進め、安心して暮らせる人にやさしい 都市づくりをめざします。 2)安全安心づくりの方針 (1)災害に強い都市づくりの方針 ①火災延焼の防止 ○既成市街地や火災の発生時に延焼拡大が懸念される密集市街地においては、市街地整備 に併せ、都市の防災性を高める建築物の不燃化を促進します。 ○オープンスペースの確保、街路樹や建物周りの緑化、市街地内農地の活用などにより、 市街地における緩衝空間を形成し、延焼の拡大防止を図ります。 ②水害の防止 ○排水施設の整備や河川改修を進めて治水機能の向上を図るとともに、公共下水道、調整 池や貯留施設の整備、浸透ますや透水性舗装の普及などにより、浸水対策を図ります。 ③土砂災害の防止 ○地すべり、斜面崩壊などの土砂災害に対する治山・治水事業を促進するとともに、農林 行政と連携し、土砂災害などを未然に防ぐ総合的な施策の展開を図ります。 ○危険区域の周知、警戒避難体制の充実を図りつつ、開発防災マップを活用し、山間地、 丘陵地における急傾斜地の開発を抑制し、土砂災害のない安全な住環境整備を進めます。 (2)災害時に安心できる都市づくりの方針 ①避難ルートの確保 ○大地震などの発生に備え、避難時のルートとなる幹線道路の整備や狭あい道路・袋地道 路の改良による緊急車両のアクセスルートの確保を図ります。 ○ルート周辺の建物の耐震・不燃化を促進し、避難地となる広場・公園などの整備拡充を 図ります。 ②防災拠点の強化とネットワークの形成 ○災害時に対策本部となり、防災活動の拠点となる市役所の機能を強化するとともに、各 地域の防災の拠点となる公民館、避難所となる小学校などの備蓄設備の充実を図ります。 ○身近な公的空間である社寺などを避難場所として確保し、緊急時の安全な避難が可能と なるきめ細かいネットワークの形成を図ります。 ③耐震改修の推進 ○公共建築物の耐震改修を進めるとともに、老朽化した民間住宅などの耐震診断の促進を 図り、安心できる住環境を実現します。

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第2章 全体構想

安全安心な都市づくりの方針図



■ 中央防災拠点(市役所) ● 地域防災拠点(公民館) ▲ 避難所 ▲ ● ▲

▲ ▲ ▲

▲ ▲▲ ●▲

▲● ▲



▲ ▲▲ ▲

▲ ●





市街地ゾーン

山間沿道ゾーン

幹線道路

田園ゾーン

森林ゾーン

鉄道

丘陵ゾーン

河川

行政区域

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飯能市都市計画マスタープラン

(3)人にやさしい安心な都市づくりの方針 ①ユニバーサルデザインによる整備の推進 ○障害の有無、年齢、性別などにかかわらず、だれもが利用しやすいように環境づくりを 行うユニバーサルデザインの考え方に基づき、駅、駅前広場、道路、公園、公共建築物 などの整備を推進します。 ②公共交通施設の環境づくり ○ベビーカーや車いすと視覚障害者がともに通行できる歩道の拡幅、段差の解消などを促 進し、だれもが安心して通行できる道路・交通環境の整備を図ります。 ○学校前の道路の拡幅や歩道の設置、歩道のない道路における歩行空間の確保などにより、 子どもの安全を守る、交通事故のない通学路の整備を進めます。 ○バス事業者との協議を進め、停留所における屋根及び視覚障害者のための音声案内装置 の設置や時刻表の点字化、低床バス及びノンステップバスへの代替などを促進します。 ③生活関連施設等のバリアフリー化の推進 ○旅客施設、官公庁施設、福祉施設、病院、文化施設、商業施設、学校などの生活関連施 設は、建築物内の移動や附属する駐車施設などへの移動の円滑化を促進します。 ○点字や音声などの案内表示や感応信号、視覚障害者誘導システムなどの設置により、交 通弱者の安全確保を図ります。 ④公共空間の防犯性の向上 ○道路、公園、駐輪場、駐車場などの公共空間は、明るさや見通しの確保など可能な限り 防犯に配慮して、だれもが安心して暮らせる生活環境づくりを進めます。 ○防犯灯の整備促進を図り、歩行者などの安全を確保します。 ○空地、空家などの管理について防犯に対する配慮を促します。 ○住宅や事業所、店舗などの新設時において、防犯に配慮した設計とするよう要請し、安 全安心な環境づくりを進めます。 (4)中心市街地ゾーンの安全安心づくりの方針 ○車いすでも使いやすい券売機など、高齢者や障害者の利用に対するより一層の利便性が 向上するよう整備促進を図ります。 ○生活関連施設を利用するすべての利用者が、円滑にアクセスできるよう移動経路の確保 を図ります。 ○高齢者や障害者などを含めたすべての人々が、商業地を安心して通行・利用できるよう 通行スペースを確保し、アクセス性の向上を図ります。 ○生活関連施設をつなぐ市街地幹線道路と日常生活で利用する生活道路とのネットワー クにより、だれもが安全で快適に活動できるバリアフリー空間の形成を図ります。 ○都市基盤の整備が遅れている地区については、物資輸送・避難路となる基幹的道路の整 備を図ります。

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第2章 全体構想

安全安心な市街地及び周辺地域づくり方針図







▲ ▲▲▲ ▲ ▲ ●

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●▲



■ 

中央防災拠点(市役所)

● 

地域防災拠点(公民館)

▲ 

避難所

中心市街地ゾーン

一般市街地ゾーン

市街地幹線道路

田園ゾーン

丘陵ゾーン

その他幹線道路

鉄道

河川

行政区域

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